研究室からのこれまでのお知らせです。
2024.9【学会発表】学生と鈴木先生が第67回フラーレン・ナノチューブ・グラフェン総合シンポジウムでの発表を行いました!
2024/9/1~3に高知工科大学で開催された,第67回フラーレン・ナノチューブ・グラフェン総合シンポジウムで3件の発表を行いました.
鈴木弘朗助教が2023年度 高柳健次郎財団 研究奨励賞を受賞しました!おめでとうございます!
鈴木弘朗助教が2023年度 高柳健次郎財団 研究奨励賞を受賞しました!おめでとうございます! 2023年度 高柳健次郎財団 研究奨励賞 受賞者名; 鈴木弘朗 研究題目: 次世代電子デバイスに向けた大面積二次元半導体結晶の合成
2024.01.13【研究紹介】ペロブスカイト太陽電池の研究成果がYouTubeで分かりやすく紹介
我々の研究成果,「ペロブスカイト太陽電池の性能と耐環境性を向上」に関して,YouTubeで分かりやすく説明されています.何と,4万回以上視聴されています.ぜひ,視聴下さい.めちゃくちゃ分かりやすいです!
2023.9【学会発表】学生が第84回 応用物理学会秋季学術講演会で発表しました
2023/9/19-23に熊本城ホールで開催された,2023年第84回 応用物理学秋季学術講演会で5件の発表を行いました.
2023.7【学会発表】学生が第65回 フラーレン・ナノチューブ・グラフェン総合シンポジウムで発表しました
2023/9/4-6に九州大学 西新プラザで開催された,2023年第65回 フラーレン・ナノチューブ・グラフェン総合シンポジウムで2件の発表を行いました.
2023.7【学会発表】学生が応用物理学会中国四国支部で発表しました
2023/7/29に島根大学松江キャンパスで開催された,2023年度応用物理・物理系学会 中国四国支部 合同学術講演会で10件の発表を行いました.
昨年卒業した岸淵さん,劉さんの研究が有名な学術誌に掲載されました!
昨年卒業した岸淵さん,劉さんの研究が有名な学術誌に掲載されました!おめでとうございます! 以下に論文の概要を掲載します. 岸淵さん 題名:Self-Limiting Growth of Monolayer Tungsten Disulfide Nanoribbons on Tungsten Oxide Nanowires ACS Nano, (IF=18.027) May 1, 2023 DOI:https://pubs.acs.org/doi/full/10.1021/acsnano.3c01608 劉さん 題名:Intermediate State between MoSe2 and Janus MoSeS during Atomic Substitution Process Nano letters, (IF=16.38) May 8, 2023 DOI:https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.nanolett.3c00972
2023.03.24【受賞】令和5年修士学位論文発表会 (計測自動制御学会優秀学生賞)
岸淵 美咲さんが令和5年修士学位論文発表会で優秀学生賞(計測自動制御学会)を受賞しました. おめでとうございます!
2023.03.24【贈る言葉】ご卒業・ご修了おめでとうございます.
3月24日に卒業式が挙行されました.皆さん卒業おめでとうございます!大学生活で得た様々な思い出を胸に新しい世界へ大きく羽ばたいてください. 皆さんの活躍を応援しています.
2022.09.28【学会発表】学生が日本機械学会M&M2022材料力学カンファレンスで発表しました
2022/9/26-9/28に弘前大学で開催された,日本機械学会M&M2022材料力学カンファレンスで1件の発表を行いました.
2022.09.6【学会発表】学生がフラーレン・ナノチューブ・グラフェン総合シンポジウムで発表しました
2022/8/31-9/2に東京都立大学で開催された,フラーレン・ナノチューブ・グラフェン総合シンポジウムで3件の発表を行いました.
2022.09.02【記事が掲載】中国のWEBサイトに研究成果が掲載
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の,客観日本のWEBサイトに,我々の研究室の研究成果が,中国語で掲載されました.中国からの留学生が増えることを期待しています.
2022.08.20【論文掲載】研究成果がMaterials Chemistry Frontiersに掲載
博士後期程学生のAmr Elattar様を中心に,Technical University of Denmarkとで実施した国際共同研究の成果が,Materials Chemistry Frontiersに掲載されました.
2022.08.05【論文掲載】研究成果がJournal of Materials Chemistry Cに掲載
博士後期程学生のAmr Elattar様を中心に,Czech Academy of Sciences,Technical University of Denmarkとで実施した国際共同研究の成果が,Journal of Materials Chemistry Cに掲載されました.
2022.07.31【学会発表】学生が応用物理・物理系学会 中国四国支部 合同学術講演会で発表しました
2022/7/29に香川大学教育学部で開催された,2022年度応用物理・物理系学会 中国四国支部 合同学術講演会で12件の発表を行いました.
2022.07.23【論文掲載】研究成果がACS Omegaに掲載
2022年3月に博士課程を修了したDr. Venkata Krishna Rao Rama様を中心に,名古屋工業大学のグループとの共同研究の成果が,ACS Omegaに掲載されました.
2022.07.08【プレスリリース】ACS Nanoに掲載
林研究室の,博士前期課程2年の橋本龍季大学院生と学術研究院自然科学学域の鈴木弘朗助教らの研究成果のACS nanoへの掲載について,プレスリリースを配信しました.
2022.07.08【論文掲載】研究成果がACS Nanoに掲載
博士前期課程2年の橋本龍季大学院生と学術研究院自然科学学域の鈴木弘朗助教,三澤賢明助教,鶴田健二教授,林靖彦教授らは,東京都立大学大学院理学研究科物理学専攻の宮田耕充准教授らと共同研究の成果が,ACS Nanoに掲載されました.
2022.06.02【論文掲載】研究成果がReview of Scientific Instrumentsに掲載
林が共著者となり,東京工業大学理学院化学系の田久保耕 特任助教が取りまとめられた論文が,Review of Scientific Instrumentsに掲載されました.東京工業大学,筑波大学,名古屋大学未来材料・システム研究所,の共同研究の成果です.
2022.04.02【論文掲載】研究成果がChemistry — A European Journalに掲載
博士後期程学生のAmr Elattar様を中心に,Southern University of Science and TechnologyのProf. Aung Ko Ko Kyawグループのと国際共同研究の成果が,Chemistry — A European Journalに掲載されました.
2022.03.26【学会発表】学生・助教が応用物理学会春季学術講演会で発表しました
B4 堤 皓政,M1 田中佑一郎,M1 岸淵美咲,助教 鈴木弘朗,2022年 第69回 応用物理学会春季学術講演会で発表しました.https://hayashi-lab.org/archives/conference/
2022.03.19【論文掲載】研究成果がNanotechnologyに掲載
筑波大学大学院数理物質科学研究群 博士前期課程1年 の四方諒様,筑波大学の羽田真毅准教授(前岡山大学助教)が中心となり,岡山大学の林靖彦研究室とで実施した共同研究の成果が,Nanotechnology (IOP science)に掲載されました.学生中心で挙げた素晴らし成果です.
2022.03.19【広報】岡山大学広報「いちょう並木」に研究成果が紹介されました
岡山大学の広報誌「いちょう並木」のVol.99(14ページ)に,社会人博士後期課程学生の梅澤成之様の研究成果(プレスリリース)が紹介されました. https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/kohoshi2021/icho_99_a4.pdf
2022.01.13【報道発表】社会人博士後期課程学生の梅澤成之様の研究成果がプレスリリースされました
梅澤成之様,林靖彦教授のグループ,関西学院大学,星和電機株式会社,そして英国のSurrey大学との国際共同研究の成果をEnergy & Environmental Materials (Impact factor:15.122)に発表しました.また,研究成果(高比表面積キャパシタ炭素電極の開発)がプレスリリースされました. Zinc-based metal-organic frameworks for high-performance supercapacitor electrodes: Mechanism underlying pore generation Shigeyuki Umezawa, Takashi Douura, Koji Yoshikawa, Daisuke Tanaka, Vlad Stolojan, S. Ravi P. Silva, Mika Yoneda, Kazuma Gotoh, Yasuhiko Hayashi Energy & Environmental Materials In press.
2022.01.08【論文掲載】研究成果がACS Applied Nano Materialsに掲載
博士前期課程学生の小松原康平様,鈴木弘朗助教を中心に,筑波大学の羽田真毅准教授,社会人博士後期課程学生の梅澤成之様とで共同研究した成果が,ACS Applied Nano Materialsに掲載されました.
2022.01.03【ご挨拶】 新年明けましておめでとうございます
新年明けましておめでとうございます.本年もどうぞよろしくお願いいたします. 2022年も研究活動に邁進してまいります! Wishing you and your family health and happiness in the new year!
2021.11.19【受賞】発表奨励賞(応用物理学会中国四国支部)
2021年月31日(土)にオンラインで開催された2021年度 応用物理学会中国四国支部学術講演にて,,学生2名が発表奨励賞を受賞しました. M1 岸淵美咲 「カーボンナノチューブ構造体へのボロンナイトライド直接合成とヘテロ界面に由来するメモリスティブな電気特性」 M2 前谷光顕 「Al2O3層およびMo助触媒条件最適化によるカーボンナノチューブ合成時の触媒粒子拡散と凝集の抑制」
2021.11.12【研究室メンバーの追加】博士後期課程1年生のThiri Htunさんが研究室の新しいメンバーに加わりました.
博士後期課程1年生のThiri Htunさんが研究室の新しいメンバーに加わりました.
2021.11.1【論文掲載】研究成果がPhysics Reportに掲載
林が共著者となり,東京工業大学 理工学研究科 物質科学専攻の腰原伸也 教授が取りまとめられた論文が,Physics Reportに掲載されました.東京工業大学,九州大学,高エネルギー加速器研究機構,筑波大学,岡山大学,東北大学,ヴロツワフ工科大学(ポーランド)の共同研究の成果です.
2021.09.12【学会発表】第82回応用物理学会秋季学術講演会(オンライン)で,マスターの学生2名が発表しました.
【2021年9月11日(土) 15:45 〜 17:45 N306 (口頭) 】https://www.instagram.com/p/CTtJPTkpbL3/?utm_source=ig_web_copy_link [11p-N306-5] 張力をともなう高温通電加熱によるCNT紡績糸の高強度化 〇上原健輔、那須郷平、前谷光顕、田中祐一郎、林皓鷺、鈴木弘朗、西川亘、林靖彦 【2021年9月12日(日) 09:00 〜 11:30 N306 (口頭) 】 [12a-N306-6] AlxOy触媒担持層の酸化状態制御によるカーボンナノチューブフォレストの長尺・高密度化 〇田中佑一郎、前谷光顕、林皓鷺、鈴木弘朗、西川亘、林靖彦
2021.09.10【学会発表】社会人博士後期課程学生の梅澤成之様が国際会議で発表しました.
31st International Conference on Diamond and Carbon Materials Session: Session 12B: Energy Applications Date: 9/8/2021 Time: 12:00:00 PM-12:15:00 PM CEST
2021.09.09【論文掲載】研究成果がSN Applied Sciencesに掲載
博士後期課程学生のRama Venkata Krishna Rao君が,名古屋工業大学のグループと共同研究してきた成果が, SN Applied Sciencesに掲載されました.
2021.09.05【論文掲載】研究成果がApplied Materials Todayに掲載
前岡山大学の林靖彦研究室で助教として頑張って下さいました,筑波大学の羽田真毅准教授が中心となり,広島工業大学,九州大学,名古屋工業大学,名古屋大学,京都大学,東京大学,東京工業大学,そして本学とで実施した共同研究の成果が,Applied Materials Todayに掲載されました.この研究は,羽田准教授が岡山大学に在職中に開始し,当時の卒研生やマスターの学生も係わったものです.本当に素晴らし成果です.
2021.08.17【論文掲載】研究成果がCarbonに掲載
社会人博士後期課程学生の梅澤成之様が,星和電機株式会社,関西学院大学(田中大輔 教授)University of Surrey(Ravi Silva 教授,Vlad Stolojan 講師),岡山大学(後藤和馬 准教授,米田美佳 技術専門職員)と共同研究してきた成果が,Carbonに掲載されました.
2021.7.31【学会発表】学生が発表しました
2021年7月31日にオンラインで開催されました,2021年度応用物理・物理系 中国四国支部合同学術講演会で,研究室の学生4名が発表しました. M1 岸淵美咲 「カーボンナノチューブ構造体へのボロンナイトライド直接合成とヘテロ界面に由来するメモリスティブな電気特性」 M2 山田雅人 「カーボンナノチューブによる植物生体センサシステムの構築」 M2 中尾航大 「銅をドープしたメチルアンモニウム臭化鉛(CH3NH3PbBr3)薄膜の物性評価」 M2 前谷光顕 「Al2O3 層およびMo 助触媒条件最適化によるカーボンナノチューブ合成時の触媒粒子拡散と凝集の抑制」
2021.07.30【論文掲載】研究成果がACS Applied Electronic Materialsに掲載
林靖彦研究室の博士前期課程1年の岸淵様*,鈴木助教*,研究室の学生らの研究成果が,ACS Applied Electronic Materials に掲載されました. *contribute equally
2021.7.26【国際学会発表】博士後期課程のElattar君が2件のポスター発表をしました.
2021年7月12-15日にオンラインで開催されました,国際会議MC15*でD3のElattar君は,B4の堤君,M2中尾君,そしてSouthern University of Science and Technology(SUSTech: 中国)のグループと共著でポスター発表をしました. *15th International conference on materials chemistry (MC15) 【Poster number: P12】 Reversible Thermochromism in Exfoliated Two-Dimensional Copper-Perovskite Amr Elattar, Kosei Tsutsumi, Kodai Nakao, Hiroo Suzuki, Takeshi Nishikawa, Aung Ko Ko Kyaw (SUSTech), Yasuhiko Hayashi 【Poster number: P13】 Mixed Cation Copper-based Perovskite Single Crystals with Trimodal Behavior Amr Elattar, Wenhui […]
2021.7.15【国際会議での招待講演】林靖彦教授が招待講演を行いました.
2021年7月13-15日にオンラインで開催されました,国際会議ICMSN2021*で,林靖彦教授が招待講演を行いました. *International Conference on Materials Sciences and Nanomaterials
2021.6.24【国際学会発表】学生が発表しました
2021年6月6-11日にオンラインで開催されました,国際会議NT21*で,M2の前谷君,M1の岸淵さん,M1の橋本君,M1の亀高君,そして鈴木助教が発表しました. *International Conference on the Science and Application of Nanotubes and Low-Dimensional Materials
2021.06.02【研究費採択】JST A-STEP 2課題採択
with/postコロナにおける社会変革に寄与する研究 2課題開始しました.社会的緊急性に鑑み,研究室一丸となって研究課題に取り組みます.
2021.06.01【研究費採択】科研費 基盤研究(B),若手研究
林 靖彦教授が科研費 基盤研究(B)に採択されました.また,鈴木弘朗 助教が科研費 若手に採択されました.成果を挙げるために研究室一丸となって頑張ります.
2021.03.22【受賞】令和2年度仁科賞
岡山県出身の物理学者,故仁科芳雄博士の偉業を顕彰し,人物・成績ともに優秀な県内在学の理工系大学院修了予定者に贈られる「令和2年度仁科賞」の授与式が3月15日,岡山県庁で行われ,本研究室のD3 井上寛隆君に表彰状が贈られました. https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10107.html
2021.02.22【論文紹介】真空熱蒸着法による薄膜から金属ナノ粒子へのリバースエンジニアリング
背景 真空熱蒸着法は多くのアプリケーションで薄膜形成のために一般的に使用されている技術である.この技術を用いて,電子デバイス,光デバイスにおける導電性インクなどの新規技術で使用されている金属ナノ粒子(Nps)の作製を本研究で試みた.また,Npsは医療への応用も期待されている.そのために,Npsの直径制御,安定化,劣化防止,長寿命化のための物理的・化学的な合成プロセスの改善が必要である. 目的・手法 Nps合成の前駆体として純度99%の銅・銀の高純度線材(ニコラ社)を使用.その高純度銅線及び銀線を15mmの長さにモリブデンボートから,PEG(polyethylene glycol)をコーティングしたシャーレに向けて金属を蒸発させ,PEG層上に薄膜を成膜させた.成膜した金属薄膜をエタノール処理,脱酸処理を行い,Npsを得た. 結果 本研究では,真空熱成膜装置によって,数ナノメートルオーダーの金属Npsを合成することに成功した.実験により得られた金属薄膜の膜厚を測定したところ,銀は400nm,銅は200nmであった.これらの金属を超音波および撹拌したところ400nmの銀薄膜は24.3nm,200nmの銅薄膜は50.75nmのサイズの粒子に分解した.この結果より,超音波と撹拌によって数ナノメートルオーダーのナノ粒子が得られることが分かった. 論文情報 タイトル: Reverse Engineering of Thin Films to Nanoparticles by Thermal Deposition for Large-Scale Production of Nanometals ジャーナル:Journal of Nano Research, 61, 42-50 (2020). DOI:10.4028/www.scientific.net/JNanoR.61.42 著者: 氏名 Name 所属 Karthik Paneer Selvam Karthik Paneer Selvam 岡山大学 Zaw Lin Zaw Lin Yangon Technological University 井上寛隆 Hirotaka Inoue […]
2021.02.22【論文紹介】超高速構造ダイナミクスによるカーボンナノチューブ糸/シートのCNT間界面でのフォノン輸送
背景 現代の情報化社会は,集積回路の微細化によって成り立っているが,ナノスケールサイズの集積回路ではリーク電流による発熱が大きな課題となっている.そこで熱・電気伝導特性に優れている,カーボンナノチューブ(CNT)が注目されている.一方で,熱輸送特性に関係するフォノンとキャリア輸送のダイナミクスは未解明である. 目的・手法 CNT糸/シート中のCNT間におけるフォノン・キャリア輸送ダイナミクスを解明するために,超高速時間分解電子回折と超高速光学分光法を用いた.また,CNT糸/シートを通電加熱処理した場合としない場合で比較した. 結果 通電加熱処理を行うことで,CNT糸/シートが電気伝導率を維持したまま,熱伝導率が向上することが明らかになった.これは,CNT間界面でのアモルファスカーボンのグラフェンへの構造変化に起因していると考えられる.この結果は,超高速時間分解電子回折・超高速光学分光法から得られたフォノンの時間的振る舞いと一致する.これは,ナノスケールデバイスでの新たな熱的・電気的特性制御の可能性を示唆している. 論文情報 タイトル: Phonon transport probed at carbon nanotube yarn/sheet boundaries by ultrafast structural dynamics ジャーナル:Carbon , 170, 165-173 (2020). DOI:10.1016/j.carbon.2020.08.026 著者: 氏名 Name 所属 羽田真毅 Masaki Hada 筑波大学 牧野孝太郎 Kotaro Makino AIST 井上寛隆 Hirotaka Inoue 岡山大学 長谷川太祐 Taisuke Hasegawa NIMS 増田秀樹 Hideki Masuda 筑波大学 鈴木弘朗 Hiroo […]
2020.02.17【イベント】卒修論発表が終わりました!
本日,無事にM2,B4全員分の卒修論発表が終わりました! M2の皆さんは数年間の集大成が出せたのではないかと思います. B4は,この論文作成期間に学んだことをこれからの修士生活に生かしてください. 皆さんお疲れさまでした.
2021.02.16【論文掲載】研究成果がJournal of Materials Chemistry Cに掲載
林靖彦研究室の博士後期課程(ドクターコース)2年生のAmr Elattar君,研究室の学生,南方科技大学 (Southern University of Science and Technology)Aung Ko Ko Kyaw教授らとの研究成果がJournal of Materials Chemistry Cに掲載されました. Article Title:Single crystal of two-dimensional mixed-halide copper-based perovskites with reversible thermochromism
2021.02.12【科学における女性と女児の国際デー(2月11日)】
林研究室では,新進気鋭の若手女子学生2名が研究に励んでいます. 2021年4月からは,新たに2名の女子学生が研究室に入ってきます.林研究室では,科学技術分野への女性参画を奨励しています.ぜひ,一緒に研究しましょう!
2021.02.10【学生,特別研究員PD・RPDの募集】
研究を一緒に進めていく学生や学振特別研究員(PD・RPD)の方が加わられることを歓迎します! 興味ある方は,【お問い合わせ】から連絡下さい.研究室見学・オンライン等での研究室紹介を行います.
2021.01.08【論文掲載】研究成果がOrganic Electronicsに掲載
林靖彦研究室で2019年9月にドクターコースを修了したMay Thu Zar Myint様(現在University of Technology (Yatanarpon Cyber City)の教授),研究室の学生,南方科技大学 (Southern University of Science and Technology)Aung Ko Ko Kyaw教授らとの研究成果がOrganic Electronicsに掲載されました. Article Title: Improved room-temperature thermoelectric characteristics in F4TCNQ-Doped CNT Yarn/P3HT composite by controlled doping https://authors.elsevier.com/sd/article/S1566-1199(20)30444-4
2020.12.24【論文掲載】研究成果がApplied Physics Lettersに掲載
Applied Physics Lettersに論文が掲載されました. この論文は筑波大学数理物質系(前所属・岡山大学)の羽田真毅准教授,岡山大学大学院自然科学研究科の鶴田健二教授,林靖彦研究室らが共著した論文です. また,この論文は,Editor’s picksに選ばれハイライト(Scilight)に取り上げられました. Article Title: A mechanistic investigation of moisture-induced degradation of methylammonium lead iodide https://doi.org/10.1063/5.0021338 Scilight: https://doi.org/10.1063/10.0003057
2020.12.15【学会発表】学生が発表しました
2020年12月9日から11日にオンラインで開催されました,炭素材料学会年会で,研究室の学生6名が発表しました. M1 小松原康平 「配向制御カーボンナノチューブシートを用いたフレキシブルスーパーキャパシタの性能評価」 M1 那須郷平 「基板表面形状制御によるアルミニウム箔上への高密度カーボンナノチューブアレイ合成」 M1 前谷光顕「Fe-Mo触媒を用いた高結晶カーボンナノチューブの高密度アレイ合成」 M1 山田雅人「分子動力学法を用いたカーボンナノチューブ点欠陥修復条件の最適化」 M2 重枝勇歩「通電加熱によるカーボンナノチューブの熱輸送特性の向上」 D3 井上寛隆「連続通電加熱による長尺カーボンナノチューブ紡績糸の高強度化」
2020.10.26【論文掲載】研究成果がBiomaterials Researchに掲載
林靖彦研究室で2020年9月にドクターコースを修了したKarthik PANEER Selvam君,本学 大学院ヘルスシステム統合科学研究科の佐藤あやの准教授らとの研究成果がBiomaterials Researchに に掲載されました. Article Title: Synthesis and characterization of conductive flexible cellulose carbon nanohorn sheets for human tissue applications
2020.09.30【受賞】2名の学生が発表奨励賞を受賞
2020年8月2日(日)にオンラインで開催された2020年度 応用物理学会中国四国支部学術講演にて、学生2名が発表奨励賞を受賞しました。 M1 小松原康平「カーボンナノチューブ高配向シートを用いたフレキシブルスーパーキャパシタの高 容量」 M2 中川智広「二元触媒による乾式紡績可能なCNTアレイ作製条件の検討」 https://annex.jsap.or.jp/chushi/histry_of_homepage_data/shourei/shourei2020.pdf
2020.09.15【論文掲載】研究成果がApplied Physics Lettersに掲載
岡山大学大学院自然科学研究科の石川篤助教(現パナソニック株式会社),鶴田健二教授,林靖彦教授等が共著した論文が掲載されました. Article Title: Super-chiral vibrational spectroscopy with metasurfaces for high-sensitive identification of alanine enantiomers
2020.09.14【学会発表】学生が発表しました
2020年9月11日(金曜日)にオンラインで開催されました,応用物理学会秋季学術講演会で,D3の井上君が発表しました。 講演者:井上 寛隆 タイトル:触媒アシスト加熱延伸処理によるカーボンナノチューブ紡績糸の高強度化
2020.09.10【論文掲載】研究成果がCarbonに掲載
東海大学大学院工学研究科葛巻徹研究室,岡山大学大学院自然科学研究科林靖彦研究室が共著した論文が掲載されました. Article Title: Nanostructural characterization of carbon nanotube yarn high-strengthened by Joule heating
2020.08.31【研究成果紹介】研究成果が日本光学会の「光学」に掲載
筑波大学数理物質系(前所属・岡山大学)の羽田真毅准教授との共同研究成果が紹介されました. 筑波大学,東京大学,東京工業大学と岡山大学大学院自然科学研究科林靖彦研究室らの共同研究です. 「液晶の超高速構造ダイナミクス~光異性化によるアゾベンゼン液晶の超高速協同的運動~」光学49巻6号219ページ (2020)
2020.08.25【論文掲載】研究成果がCarbonに掲載
筑波大学数理物質系(前所属・岡山大学)の羽田真毅准教授,岡山大学大学院自然科学研究科林靖彦研究室らが共著した論文が掲載されました. この成果は,産業技術総合研究所、筑波大学、北海道大学、物質材料研究機構、東北大学、京都大学、東京工業大学、サリー大学(イギリス)との国際共同研究です。 Article Title: Phonon transport probed at carbon nanotube yarn/sheet boundaries by ultrafast structural dynamics
2020.08.02【学会発表】8名の学生が発表しました
2020年8月2日(日)にオンラインで開催されました,応用物理・物理系学会中国四国支部合同学術講演会で,研究室の学生8名が発表しました。 M1 中尾航大 「ホスフィン酸添加によるヨウ化スズセシウムペロブスカイト薄膜の耐久性向上」 M1 藤田優希 「直鎖低密度ポリエチレン糸ソフトアクチュエータ特性の結晶構造依存性」 M1 山田雅人 「分子動力学法によるカーボンナノチューブ点欠陥の熱処理修復の解析」 M1 前谷光顕 「Fe-Mo触媒を用いた高密度・高結晶性CNTアレイの合成」 M1 那須郷平 「アルミニウム箔上カーボンナノチューブの合成における基板表面状態の重要性」 M1 小松原康平 「カーボンナノチューブ高配向シートを用いたフレキシブルスーパーキャパシタの高容量化」 M2 中川智広 「二元触媒による乾式紡績可能なCNTアレイ作製条件の検討」 M2 森光生 「高配向化プロセスの導入によるCNT紡績糸の物性向上」 この投稿をInstagramで見る 2020応用物理学会中四国支部 今年は某ウイルスの影響もありオンラインによる発表となりました。 M1は初めての学会となりましたがスムーズに進めることができました。 #岡山大学#ナノデバイス#カーボンナノチューブ#中四国#学会#コロナ#オンライン ナノデバイス・材料物性学研究室(林研究室)@岡山大学(@nanolab_okayama)がシェアした投稿 – 2020年 8月月1日午後10時06分PDT
2020.06.06【学生募集】他大学・高等専門学校からの大学院博士前期課程入学
他大学や高等専門学校から我々の研究室への大学院博士前期課程(マスター)の入学を大変歓迎しています. 学部での専門にとらわれず,意欲ある他大学からや高等専門学校からの大学院(修士・博士)進学を歓迎いたします.今後,バーチャル研究室見学会や相談会を開催予定です. 少しでも興味をお持ちの方は,まずはご連絡下さい.これまでに他大学,高等専門学校からの学生が素晴らしい成果を挙げています.なかには,高等専門学校の准教授(女性研究者)になられた方もいます.最先端の材料を扱えます!! 研究室のことについてや相談はいつでも対応しますので,ご連絡下さい.入学試験に関する詳細は,大学公式の入試案内をご覧下さい.「英語能力試験の成績証明書」の取り扱いについての注意事項がありますので,確認してください.不明な点は何なりとご連絡ください.
2020.04.30【論文掲載】研究成果がScientific Reportsに掲載
林靖彦研究室で2019年9月にドクターコースを修了したMay Thu Zar Myint様(現在University of Technology (Yatanarpon Cyber City)の教授),研究室の学生,南方科技大学 (Southern University of Science and Technology)Aung Ko Ko Kyaw教授らとの研究成果がScientific Reportsに掲載されました. Article Title: Controlling Electronic States of Few-walled Carbon Nanotube Yarn via Joule-annealing and p-type Doping Towards Large Thermoelectric Power Factor
2020.04.19【論文掲載】研究成果がMaterials Research Expressに掲載
林靖彦研究室のSelvam, Karthik Paneer君,研究室の学生の研究成果 「Synthesis of solvent-free conductive and flexible cellulose–carbon nanohorn sheets and their application as a water vapor sensor」が「Materials Research Express」に掲載されました.
2020.04.19【論文掲載】共同研究の成果がScientific Reportsに掲載
林靖彦教授が参加した,本学の石川助教(現パナソニック(株)),鶴田教授,須一君,理化学研究所の田中博士との共同研究論文 「Whitish daytime radiative cooling using diffuse reflection of non-resonant silica nanoshells」が「Scientific Reports」に掲載されました.
2020.04.05 【学生募集】他大学修士・社会人の方の博士課程後期(ドクター)への入学を大歓迎します!
研究室見学や相談はいつもで受け付けております.SkypeやZoomなどでの面談も可能です. 興味のある方は【お問い合わせ】から問い合わせてください. 社会人の場合,修士の学位を持っていなくても,企業等での研究業績があれば事前の資格審査によって修士課程修了と同程度の学力あり(受験資格有り)と判定されることも多いので,受験資格についてご相談下さい.
2020.04.05 【学生募集】他大学や高等専門学校から博士課程前期(マスター)への入学を大歓迎します!
研究室見学や相談はいつもで受け付けております.SkypeやZoomなどでの面談も可能です. 興味のある方は【お問い合わせ】から問い合わせてください.
2020.03.28【贈る言葉】ご卒業・ご修了おめでとうございます
研究室で一緒に研究に励んでくれ,大変ありがとうございます. 新型コロナウイルスの世界的な蔓延防止で,卒業式が中止となり残念です. 見事な咲きっぷりの花の下で撮った写真,思い出に残る写真としてください. この投稿をInstagramで見る ナノデバイス・材料物性学研究室(林研究室)@岡山大学(@nanolab_okayama)がシェアした投稿 – 2020年 3月月24日午後10時36分PDT
2020.02.28【学生募集】他大学・高等専門学校からの大学院博士前期課程入学について
他大学や高等専門学校から我々の研究室への大学院博士前期課程(マスター)の入学を大変歓迎しています. 学部での専門にとらわれず,意欲ある他大学からや高等専門学校からの大学院(修士・博士)進学を歓迎いたします.研究室の見学や相談などを歓迎しています. 少しでも興味をお持ちの方は,ご連絡下さい.これまでに他大学,高等専門学校からの学生が素晴らしい成果を挙げています. なかには,高等専門学校の准教授(女性研究者)になられた方もいます.最先端の材料を扱えます!! 研究室見学はいつでも対応しますので,ご連絡下さい. 入学試験に関する詳細は,大学公式の入試案内をご覧下さい. 【大学院進学の勧め】<おまじない>きっと,我々の研究室で研究することが面白くなる.<それで>ぜひ大学院(マスター)への進学をして,少しでも本格的研究をしよう! — ナノデバイス・材料物性学研究室(林靖彦研究室)@岡山大学 (@NanoLab_Okayama) February 19, 2020
2020.02.18【イベント】学部3年生向けの研究室見学を実施します!
以下の日程で研究室見学を実施しますので,学部3年生の人は是非林研究室にお越しください! 実験室見学 日時:2月19日(水)14:00~17:00 場所:工学部3号館 3階 E310 研究室所属学生が実験室を案内しながら研究室に関する説明や質問への回答を行ないます. 研究室紹介 日時:① 2月20日(木)13:00~14:00 ② 2月21日(金)15:00~16:00 ③ 2月27日(木)11:00~12:00 場所:工学部3号館 3階 E304 研究室の先生方と学生がスライドを使用して研究室の説明や質疑応答を実施します.各実験室も見学してもらう予定です. また上記日程以外でも,学生居室E310の学生に声をかけてもらえれば随時研究室紹介を行ないますのでお気軽にお越しいただければと思います. 研究室見学,初日,満員御礼.17時までやっています.見るだけは,見とこうか,かな?以下の日時も見学できますよ! 研究室紹介 日時:① 2月20日(木)13:00~14:00 ② 2月21日(金)15:00~16:00 ③ 2月27日(木)11:00~12:00 場所:工学部3号館 3階 E304 — ナノデバイス・材料物性学研究室(林靖彦研究室)@岡山大学 (@NanoLab_Okayama) February 19, 2020
2020.02.14【イベント】卒修論発表が終わりました!
本日,無事にM2,B4全員分の卒修論発表が終わりました! M2の皆さんは数年間の集大成が出せたのではないかと思います. B4は,この論文作成期間に学んだことをこれからの修士生活に生かしてください. 皆さんお疲れさまでした. この投稿をInstagramで見る ナノデバイス・材料物性学研究室(林研究室)@岡山大学(@nanolab_okayama)がシェアした投稿 – 2020年 2月月12日午前4時38分PST この投稿をInstagramで見る ナノデバイス・材料物性学研究室(林研究室)@岡山大学(@nanolab_okayama)がシェアした投稿 – 2020年 2月月14日午前3時23分PST 修論・卒論発表会は終わりました.おつかれさまでした!卒論修論おつかれ会を企画して... — ナノデバイス・材料物性学研究室(林靖彦研究室)@岡山大学 (@NanoLab_Okayama) February 14, 2020
2020.02.12【論文紹介】カーボンナノチューブ紡績糸を用いたフレキシブル熱電発電素子を計算・実験の融合により高効率化
背景 ~界面制御によるフレキシブル熱電変換素子の高効率化~ 温度差によって電気を生み出す熱電発電素子は,火力発電などで利用しにくい100℃以下の温度からでも発電することができるため,身の回りにある様々な廃熱(自動車,工場,体温等)を有効に利用することができます.カーボンナノチューブ紡績糸(Carbon nanotube yarn, CNT yarn)はもともとp型半導体の性質を示し,化学ドーピングにより線材の一部をn型に変えることでn-pペアが形成され,線状の熱電発電素子となります.CNT紡績糸の熱電発電素子は,従来のビスマステルルのような無機材料を利用したものと比較し,軽量・フレキシブルでシンプルな構造であるため,これまでに素子を適用できなかった曲面や可動部にも貼り付けることができ,より応用の幅を広げることが可能となります.CNT紡績糸は無数のCNTによって形成されており,CNTやドープ剤,不純物であるアモルファスカーボン間の界面を制御することが熱電発電効率向上の鍵となります. 目的・手法 本研究では,まず反応経路自動探索法(GRRM)を用いた計算手法によってCNT紡績糸中の物質変化を予測しました.下図は,CNT間に挟まれたアモルファスカーボンが加熱処理によってどのような構造変化をするかを表しており,黒点線は加熱前のsp2カーボン量を示しています.CNTに挟まれていない場合(下図(b))では2500 K以下でほとんど構造変化が起きていませんが,CNTに挟まれた場合(下図(a))には,0.1秒以下でsp2カーボン量が増加(グラフェン化)していることがわかります.この計算による予測をもとに,CNT紡績糸を2000 Kで通電加熱処理を施した後にポリエチレンイミン(PEI)でn型ドーピングを行ない,加熱前後の熱電特性を評価しました. 結果 通電加熱処理前後の熱電特性(ゼーベック係数,導電率,パワーファクター)を下図に示します.通電加熱処理によりp型のゼーベック係数が向上(100 μV/K)し,PEIによるドーピング後にはn型のゼーベック係数も大幅に向上(-100 μV/K)していました.このゼーベック係数の値は,p型,n型ともにフレキシブル熱電発電素子の中でもトップレベルの数値となっています.熱電発電特性の変化は,ラマン測定により計測されるsp2カーボン由来のGバンドとsp3カーボン由来のDバンドとの強度比(G/D比)と相関があることがわかります((d)~(f)).半導体のゼーベック係数はフェルミエネルギー近傍の状態密度の微分に比例することが知られており,グラフェンフレークの増加に伴ってCNT紡績糸のゼーベック係数が増加するものだと考えられます.本成果は,計算によって予測した効果的なsp2カーボンの増加条件がデバイス特性に繋がった結果となっており,計算による予測と実験による検証が融合したからこそ得られた知見です.界面制御分野,デバイス開発分野のみでなく,近年注目されているマテリアルインフォマティクス分野においても重要な成果となります. 論文情報 タイトル:One-Minute Joule Annealing Enhances the Thermoelectric Properties of Carbon Nanotube Yarns via the Formation of Graphene at the Interface ジャーナル:ACS Applied Energy Materials 2 (10), 7700-7708 (2019). DOI: 10.1021/acsaem.9b01736 著者: 氏名 Name 所属 羽田 真毅 Masaki Hada 筑波大学 長谷川 太祐 […]
2020.02.05【論文紹介】高分子線材とカーボンナノチューブ紡績糸を組み合わせたマルチフィラメント型ソフトアクチュエータを開発
背景 ~コイル状高分子ソフトアクチュエータへの効率的な熱エネルギー投入~ ナイロンなどの安価な高分子線材を捻ってコイル形状にした線材は,加熱で収縮,冷却で伸長するという動作を示し,さらに軽量でエネルギー効率が高く繰り返し動作にも優れていることから,介護や重量物運搬作業を補助するパワードスーツなどへの応用展開が期待されています.高分子線材ソフトアクチュエータのエネルギー源となる”熱”を与える方法として温風や金属のヒータ線等を利用するといった方法が考えられますが,装置が大掛かりになり,系全体としてコイル状高分子線材が本来持っている軽量性,柔軟性,高伸縮性といった特性が損なわれてしまうという問題がありました. Video from the University of Texas at Dallas 目的・手法 本研究では, コイル状高分子線材ソフトアクチュエータの軽量性,柔軟性,高応答性を損なわず,効率的に熱エネルギーを供給する構造を実現させることを目的としました.熱エネルギーを与える手法として,軽量・柔軟で繰り返し曲げ動作に強いカーボンナノチューブ紡績糸(Carbon nanotube yarn, CNT yarn)をヒータ線として利用することを提案します.CNT紡績糸は,低電圧(~20 V)で十分な熱(~200 ℃)を発生させるための適度な導電性を持ち,また高熱伝導性を有することから伸長時の急速な放熱も期待できます.Φ20μmの高分子繊維(ポリエチレンテレフタレート: PET)と,同径のカーボンナノチューブ紡績糸を複数本ずつ束ねることによって,マルチフィラメント型の線状ソフトアクチュエータを作製しました.またこの際,PET線材とCNT紡績糸の組み合わせ方を変えた3種類の構造を作製し,構造の違いによるアクチュエータ特性について比較しました. 結果 電力変化させた際の発生力の変化を左図に示します.200 mW≒100℃までは,アクチュエータ発生力がほぼリニアに上昇しており,これは実用する際に電力によって発生力・伸縮量を容易に制御できることを示しています.右図は3種類の構造それぞれの発生力試験結果です.ここで,エラーバーは100回の繰り返し動作の際のバラツキを示しています.ヒータ線であるCNT紡績糸が線材断面に均一に配置しているマルチフィラメント構造を持った「Multi-A」と「Multi-B」は,「Mono」より1.5倍程度高い発生力が得られ,また応答性も向上していることを確認しました.本構造の熱拡散シミュレーションを実施した結果,均一に熱源を組み込むことで加熱時及び冷却時に,線材全体に渡って均一で急速な熱拡散が起こり,これが高発生力・高応答性に繋がることを示しました.今後は,応答性や動作効率の核となる高分子材料自体の種類や構造の検討を進め,実用に耐えうる線状ソフトアクチュエータの開発を進めていく予定です. 論文情報 タイトル:High-performance structure of a coil-shaped soft-actuator consisting of polymer threads and carbon nanotube yarns ジャーナル:AIP Advances (IF=1.653) 8, 075316 (2018). DOI:10.1063/1.5033487 著者: 氏名 Name 所属 井上 寛隆 Hirotaka Inoue 岡山大学 吉山 […]
2020.02.04【論文紹介】紡績可能なカーボンナノチューブアレイの構造を特定
背景 ~乾式紡績性カーボンナノチューブの構造特定および高物性化~ 乾式紡績法により作製されるカーボンナノチューブ紡績糸(Carbon nanotube yarn, CNT yarn)は,細くて長い,つまりアスペクト比の高いCNTで構成するほど強度や導電性といった物性が向上します.しかし,アスペクト比の高いCNTほど紡績性を発現させることが難しいことが分かっており,その原理解明及び紡績性を改善し得る合成パラメータの特定が求められていました. 目的・手法 本研究では, CNTアレイ構造と紡績性との関係を明らかにすることを目指しました.従来,紡績可、不可の2値で議論されてきたCNTアレイの紡績性について,アレイからCNTを紡績する際の引出幅変化を,紡績性の評価パラメータとして新規に定義することによって,定量的な評価・比較を実施しました. 結果 CNTアレイの高さと嵩密度に対する紡績性をカラースケールで示したグラフが以下の図になります.本グラフより,紡績性を発現させるためには,長尺で高密度なCNTアレイが重要であることが明確になりました.これはCNTバンドル間の絡み合いが,高さ・嵩密度によって大きく影響されることが原因だと考えられます.また触媒粒子形成プロセスにおける各種合成パラメータを調整することで,高さ・嵩密度を向上させつつ細径のCNTを成長させられることを示しました.本成果は,将来の紡績性CNTアレイの大量生産や,選択的な構造制御をする際に重要な知見になると考えられます. フロントカバー 本研究成果をモチーフにしたイラストが,Carbon 158巻のフロントカバーイラストに選ばれました. 論文情報 タイトル:The critical role of the forest morphology for dry drawability of few-walled carbon nanotubes ジャーナル:Carbon (IF=7.466), 158, 662-671 (2020). DOI:10.1016/j.carbon.2019.11.038 著者: 氏名 Name 所属 井上 寛隆 Hirotaka Inoue 岡山大学 羽田 真毅 Masaki Hada 筑波大学 中川 智広 Tomohiro Nakagawa 岡山大学 […]
2020.01.25【そろそろ研究室配属が気になる時期】どのようにして選びますか?
有機ELを研究されている,超有名な山形大学の城戸淳二教授の「大学教授のぶっちゃけ話」が大変参考になる.我々も同じ考えですので,一読して研究室選びに臨んでください. 「研究室選び」~大学教授のぶっちゃけ話~ 研究室どのようにして選びますか?やりたいことをとことんやることだと思うけど.何やっているかは,自分の目で確かめないとね.すごい先生は...https://t.co/iE8zaqR0lt — ナノデバイス・材料物性学研究室(林靖彦研究室)@岡山大学 (@NanoLab_Okayama) February 19, 2020
2019.11.18【論文掲載】新成果がCarbonに掲載
林靖彦研究室の井上寛隆君(博士後期課程2年)や研究室の学生,筑波大学数理物質系(前所属・岡山大学)の羽田真毅准教授,静岡大学学術院工学領域電子物質科学系列の井上翼教授,トヨタ自動車株式会社の高橋和彦博士らが共著した論文「The critical role of the forest morphology for dry drawability of few-walled carbon nanotubes」が,「Carbon」に掲載されました. 【論文紹介】紡績可能なカーボンナノチューブアレイの構造を特定
2019.11.05【講演予定】エジプトで講演予定
エジプト・カイロで開催さ入れます「Water-Energy Nexus: Concepts, Methodologies and Future Developments」で,水処理膜に関する成果を報告します.この成果は,SDGsが目指す方向性「目標 6 すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する」を実現に貢献する技術開発です. http://agya.info/upcoming-events/event/water-energy-nexus-concepts-methodologies-and-future-developments-2019-11-02/?no_cache=1&cHash=ceaa16b54902d1bda72770c32b6ffe32
2019.10.09【講演予定】2019.10.18に名城大学で講演
ノーベル化学賞を受賞されました吉野彰先生が教授を務められている名城大学(名古屋市)で開催されます,「先端ナノカーボン材料国際シンポジウム~科学・工業・応用~」で講演します.ノーベル化学賞決定後のすぐの講演で,大変光栄です. https://www.meijo-u.ac.jp/news/detail_22246.html
2019.10.09【受賞】奨励賞を受賞
2019年10月3日(木)に早稲田大学各務記念材料技術研究所で開催されました,第6回 ZAIKEN フェスタ,D2井上寛隆君が,奨励賞を受賞しました. https://www.waseda.jp/fsci/zaiken/news/3288 この投稿をInstagramで見る ナノデバイス・材料物性学研究室(林研究室)@岡山大学(@nanolab_okayama)がシェアした投稿 – 2019年10月月8日午前8時09分PDT
2019.10.08【論文掲載】最新成果がACS Appl. Energy Mater.に掲載
筑波大学数理物質系(前所属・岡山大学)の羽田真毅准教授,岡山大学大学院自然科学研究科林靖彦研究室らが共著した論文「One-minute Joule Annealing Enhances the Thermoelectric Properties of Carbon Nanotube Yarns via the Formation of Graphene at the Interface」が,「ACS Applied Energy Materials」に掲載されました. この成果は,岡山大学池田直教授,藤森和博准教授,紀和利彦准教授, 材料研究機構(NIMS),名古屋大学,和歌山大学,北海道大学,東京工業大学との共同研究の成果で,多くの共同研究者によって実施されました. (本文)https://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/acsaem.9b01736
2019.10.01【受賞】ポスター賞を受賞
2019年7月1日(月曜日)に東京工業大学で開催されました,ナノファイバー学会第9回年次大会,M2丸井竜輝君がポスター賞を受賞しました.(報告が遅れました!)
2019.10.01【受賞】3名の学生が発表奨励賞を受賞
2019年7月21日(日曜日)に高知工科大学香美キャンパスで開催されました,(2019 年度)応用物理学会中国四国支部学術講演で発表した3名の学生,M1重枝勇歩君,M2丸井竜輝君,M1三島颯司君が,発表奨励賞を受賞しました. http://annex.jsap.or.jp/chushi/shourei2019.pdf この投稿をInstagramで見る ナノデバイス・材料物性学研究室(林研究室)@岡山大学(@nanolab_okayama)がシェアした投稿 – 2019年 7月月21日午前1時54分PDT
2019.09.25【おめでとう!】留学生MAY THU ZAR MYINT(メイ様)に博士(工学)の学位が授与
岡山大学大学院自然科学研究科博士課程の修了式がが行われ,当研究室からミャンマーからの留学生MAY THU ZAR MYINT(メイ様)に博士(工学)の学位が授与されました.長年の研鑽と,その成果に敬意を表し,心からお祝いをもし上げます.故国を遠く離れ,言語・文化が異なり困難を乗り越え,今日の日を迎えられましたことに敬意を表します.
2019.09.13 【プレスリリース】(林研・鶴田研)光照射された液晶分子が瞬時に集団的運動をする現象を初観測~光で分子の運動を操ることに道を開く~
筑波大学数理物質系(前所属・岡山大学)の羽田真毅准教授及び岡山大学大学院自然科学研究科の林靖彦教授、鶴田健二教授らが共著した論文「Ultrafast Isomerization-Induced Cooperative Motions to Higher Molecular Orientation in Smectic Liquid-Crystalline Azobenzene Molecules」が「Nature Communications」に掲載され、プレスリリースされました。 本研究では、光照射によって生じるアゾベンゼン分子の集団運動する様子を世界で初めて観測しました。 (本文)https://www.nature.com/articles/s41467-019-12116-6 (プレスリリース)http://www.tsukuba.ac.jp/attention-research/p201909131800.html
2019.08.27 【プレスリリース】(林研・鶴田研)光が創る新しい炭素材料-酸化グラフェンの光による酸素除去メカニズムを解明-
筑波大学数理物質系(前所属・岡山大学)の羽田真毅准教授及び岡山大学大学院自然科学研究科の林靖彦教授、鶴田健二教授らが共著した論文「Selective Reduction Mechanism of Graphene Oxide Driven by the Photon Mode versus the Thermal Mode」が「ACS nano」に掲載され、プレスリリースされました。 本研究では、酸化グラフェンに光を照射することにより酸素が除去されるメカニズムを解明することに成功しました。 (論文)https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acsnano.9b03060 (プレスリリース)https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id656.html
2019.09.10 【受賞】日本学術振興会 特別研究員等審査会専門委員の表彰
林靖彦教授が、学術研究の将来を担う研究者の養成・確保を目的とした日本学術振興会の特別研究員事業において特別研究員等審査会専門委員(書面担当)の表彰を受けました. 特別研究員等審査会専門委員(書面担当)の表彰 – 日本学術振興会HPより –
2019.08.11 【学生募集】博士後期課程の募集
先端ナノ工学(新規材料・デバイス創製)に興味のある大学院生(修士・博士)を広く全国から募集しています. https://www.gnst.okayama-u.ac.jp/admission/gnst_dtest_youkoukouki/
2019.8.13 【研究室見学】研究室紹介・見学はいつでも受け付けています!
研究室の見学と紹介 研究室紹介・見学を希望される方は,お問合せからお気軽に連絡ください.もしくは,事前連絡無し(アポ無し)の研究室訪問も大歓迎です.外部から博士前期および後期課程に進学を考えている方は,いつでも面談を受け付けています. 研究室に我々の研究内容,保有している研究設備,研究を楽しくやっている学生から話が聞けます. メールでのみの質問にもお答えします.
2019.08.13 Opportunity for Enrollment in April 2020 Doctor’s Degree Programs
The group and Graduate School of Natural Science and Technology are continuously seeking new Master & PhD students in subject areas as shown below. Perovskite materials and Solar Cells,Organic FETs, Carbon nanotubes, TEM, Thermoelectric generators, New nanoscale devices & systems, Spintronics. You are NOT required to speak Japanese in case of PhD program! We welcome your interest in joining our […]